映画ロケの地・亀岡

第6回 2011年12月4日放送

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再生時間:13分59秒

※番組中の応募や告知、日程等は2011年のもので既に終了しています

300年余りの歴史をもつ武家屋敷、料亭「へき亭」(亀岡市千歳町)
300年余りの歴史をもつ武家屋敷、
料亭「へき亭」(亀岡市千歳町)

ここ亀岡が、映画やテレビのロケ地として、
長い歴史を持っていることを知っていますか?
とくに時代劇ではロケのメッカ。「水戸黄門」をはじめとして、
市内のさまざまな場所で、撮影が行われてきました。
また、盲導犬との触れ合いを描いた映画「クィール」(崔洋一監督)では、
亀岡を舞台として、全編ロケが敢行されました。
京都・太秦の撮影所に近いだけではない、
ロケ地としての亀岡の魅力を紹介します。

地元の少年が主役に抜擢!? 幻の映画を求めて……〈前編〉

田中孝明(レポーター)

亀岡の千歳町にある「へき亭」は昔の武家屋敷で、今も時代劇の撮影によく使われています。昭和13年に、映画「水戸黄門漫遊記」が撮影された記録が残り、これが亀岡で最初のロケではないかと言われています。
取材中、戦時中に亀岡で映画ロケがあり、いきなり主人公の子ども役で出演させられた、という80歳になる沼田利夫さんに出会いました。ただ残念なことに、作品名がわかりません。わかるのは撮影シーンが保津川で、背景に汽車が通過していたこと。主演は母親役の田中絹代さん。沼田さんは当時小学4・5年生。撮影日は10月24日、「亀岡祭」の日だった、ということ。これを手がかりに、山口県下関にある「田中絹代ぶんか館」に問い合わせてみました。その結果は後ほどお伝えします。

映画ロケ地としての亀岡の魅力

「木枯し紋次郎」「極道の妻たち」などの映画監督 中島貞夫さん

ロケ地・亀岡を語る中島貞夫監督
ロケ地・亀岡を語る中島貞夫監督

中島監督が「木枯し紋次郎などを撮影した国分寺跡(亀岡市千歳町)
中島監督が
「木枯し紋次郎などを撮影した
国分寺跡(亀岡市千歳町)

まずね、昭和30年代の後半から40年代にかけて高度成長経済で、日本の街並みが全部変わっていくわな。だんだん、テレビのアンテナができたり、窓がサッシになったり、橋がコンクリートになったり。でも亀岡の場合は、江戸時代の風景がかなり残ってたんだね。京都ってのは時代劇をたくさんつくっていて、亀岡のいろんなところが非常に大きなロケ地だったってことだね。
亀岡ってのは霧が深いんだよな。正月番組「織田信長」のロケで、秋だったから、亀岡に着いたら一面の霧なんだな。「いやー、こりゃいいぞ、撮れっ」って。それだけの霧を人工的にスモークでやろうとしたってね、不可能に近いんだよ。現地に残されてる風景とはまた別の、亀岡ならではのロケの一つの条件だったね。

撮影スタッフとの交流

ロケが多く行われる走田神社の宮司夫妻 若林重栄さん・俊江さん

「暴れん坊将軍」などの舞台となった走田神社(亀岡市余部町)の境内
「暴れん坊将軍」などの
舞台となった走田神社
(亀岡市余部町)の境内

重栄さん:時代劇で、膝よりだいぶ短い着物を着た若い女の人が、木の周りをぐるぐる回りながら逃げているんです。それを、若い武士が追いかけているところを撮影してました。私がふと見て「この木は漆の木やぞ! 石鹸で洗って拭き取らんと(肌が)負けるぞ!」って。その女優さんに、うちの風呂に入って石鹸使うて、顔も手も全部洗って帰れって言うてですね、漆に負けるのを防いだことがあって、大笑いしたことがあります。
俊江さん:馬を参道に走らすことが時々あるんですけども、その後で下の人がちゃんとならして帰らなかったりしたらね、松竹の偉い人ですのに、一番最後まで残って、ちゃんとならして帰られるんですよ。やっぱり「さすがやな」と思いますね。

幻の映画を求めて……〈後編〉

田中孝明(レポーター)×武田慶美(パーソナリティ)

田中:僕たちの大学でもよく撮影があります。建物が病院として使われたり、学生や教職員がエキストラで出演したりしています。
武田:実は私も「科捜研の女」にエキストラとして出たことがあるんですよ。ところで沼田さんがおよそ70年前に出演した映画のタイトルはわかったの?
田中:そうでした。手がかりが少しはっきりしなかった点もあり、今回は残念な結果となりました。また、機会があれば調べてみたいと思います。

出演

  • 沼田利夫さん(亀岡市民)
  • 吉田房世さん(田中絹代ぶんか館学芸員)
  • 中島貞夫さん(映画監督)
  • 若林重栄さん(走田神社宮司)
  • 若林俊江さん(走田神社宮司の妻)
  • パーソナリティ:武田慶美
  • レポーター:田中孝明

制作スタッフ

  • ディレクター:田中孝明
  • 編集:福本愛子、上田久人
  • 音声:上田直樹、福本愛子、上田久人
  • 電話音声:福本愛子、北川貴啓

リスナーからのメッセージ

亀岡市/太田広さん

霧の中での撮影の話は面白かったです。黒澤明が、いい雲の形を2時間待った話は有名ですが、霧で待ったのは初めて聴きました。

湖のばーばさん

楽しく拝聴しております。私も独身の頃、地域の有線放送でお知らせ番組を担当していて、スタジオが目に浮び、苦労していた頃が懐かしいです。これからも頑張って下さいね。

亀岡市/こももさん

地元に無関心な市民は多いと思います。亀岡に永住する人も減っているかもしれません。学生さんが亀岡の魅力を掘り下げておられる事は励みになります。大学のキャンパスが亀岡にあってよかったです。

アフロがチャンピオンさん

う〜ん。昔の亀岡で撮影された映画の謎が解けなくて、とても残念でした!! とても気になりますね〜。。。