音で紡ぐ亀岡

第2回 2012年10月21日放送

番組再生はこちら!

再生時間:14分00秒

※番組中の応募や告知、日程等は2012年のもので既に終了しています

「松永弦楽器工房」のクラフト作品
「松永弦楽器工房」のクラフト作品

お店の入口
お店の入口

松永さんの工房
松永さんの工房

京都学園大学周辺もすっかり秋らしくなり、
吹く風も冷たく、虫の音も、寂しい気がします。
日本人は自然の音や生き物の鳴き声で季節を感じてきました。
ラジオで亀岡を紹介するにはどうしたらいいのか?
そこで亀岡の地域をめぐり、音を集めることにしました。
ここ丹波亀岡は、季節感を肌で感じられる場所です。
その豊かな環境の中で、音の創作活動をしている人がいます。
今回は、そんな人たちを取材してきました。

「さえずり卵」の多彩な鳴き声

「さえずり卵」を愛でる松永工房主(左)と曽我レポーター
「さえずり卵」を愛でる
松永工房主(左)と
曽我レポーター

曽我:(音)これは鳥の鳴き声? じつはこれ、鳥ではありません。「さえずり卵」という、木でつくられたおもちゃが鳴いていたのです。「さえずり卵」は木製で、ピンポン玉よりも小さい野鳥の卵のような形をしています。中に金属の棒が刺さっていて、これをひねることによって音を発します。「さえずり卵」は千歳町にある「松永弦楽器工房」で制作されています。この工房では、コントラバスという楽器をメインに製作していましたが、現在はコントラバスをつくっていた木材で、くつべらやスマートフォンのカバー、そして唯一音の出る「さえずり卵」をつくり、全国のクラフト展に出店し、今、注目されている工房です。工房主の松永尚吾さんにお話をうかがいました。
松永さん:「さえずり卵」には大と小があって、基本的に楽器と一緒です。大きい方は、ボリュームがあると共振も大きいので、やっぱり大きな音が出ますね。(「さえずり卵」の音)で、大きいと音が低くなります。ベースと一緒で、周波数がずっと下がってくるというのか。もうひとつは、木が柔らかいと音が低くなります。で、木が堅いと音が高くなります。だからメープルなんかわりと堅い木なので、メープルでつくった卵は、甲高い音になりますね。たとえば、大きなのでちょっといっぺんやってみましょうか。(大きな「さえずり卵」の音)削る前はこんな低い音なんです。(削る前の「さえずり卵」の音)ぜんぜん違うでしょ?

オカリナの意外な出身地

「ガレリア亀岡」の粘土で焼かれた和田さんのオカリナ
「ガレリア亀岡」の粘土で焼かれた
和田さんのオカリナ

曽我:この音色、何の音色かわかりますか。(音)正解です。オカリナと亀岡の生涯学習施設でもある「ガレリアかめおか」とは、じつは密接な関係があるんですよ。その答えを知っているのは、京都学園大学で学食を切り盛りしている和田佳枝さんです。和田さんに話を伺いました。
和田さん:ガレリアかめおかの建設工事中に出土した良質の粘土を何かに使えないかなと、オカリナ制作をして、そして今そのガレリアでオカリナ教室が開かれています。
曽我:それでは、そのオカリナ教室に通っている和田佳枝さんの、オカリナの音色を披露していただきましょう。
和田さん:え、私でいいんですか? 先生じゃなくていいんですか?
曽我:無理を言ってお願いしました。(曲を披露)演奏してもらっている曲は「うつくしきもの」です。この曲は、今から10年前に亀岡市と京都学園大学が共同で平和をテーマに取り組んだものです。平和への想いの言葉を募集し、シンガーソングライターの奥井亜紀さんが作曲、今も市民に歌い継がれています。

みんなで歌うのって、楽しい!

全員で、はい、ポーズ。「Join&Joy」のみなさん
全員で、はい、ポーズ。
「Join&Joy」のみなさん

曽我:亀岡ではコーラスグループがいくつかあって、広く活動しています。今回はゴスペルサークルの「Join & Joy」を紹介します。年齢層は幅広く、働く女性と主婦、総勢20名で構成されている「Join & Joy」は、今年で結成10周年を迎えます。(歌声)今流れている曲は、ブルックリンタバナクルクワイアで「God is working」です。すごく明るい曲調のゴスペルです。代表者の大倉優子さんに話を伺いました。みなさん元気ですね。
大倉さん:やっぱりみんな歌うのが好きで、こう集まって、ちょっとの時間なんですけれども、みんな声を出して、発散しています。
曽我:コーラスをしてよかったことは?
大倉さん:えーっと、そうですね、同じ歌が好きという共通の目的で集まった人たちと出会えたことが、いちばんよかったですし、楽しいことだと思います。みんなと一緒に声を合わせて、いいハーモニーができあがったときに、その歌の歌詞のもっているよさを、聴いていただける人にも伝えられるところ。あと、一緒に歌を通していろんな方と交流ができて、楽しめるところなんかがよいと思います。(歌声)

出演

  • 松永尚吾さん(「松永弦楽器工房」工房主)
  • 和田佳枝さん(京都学園大学の学食「ゆう愛」に勤務するオカリナ吹き)
  • 大倉優子さん(ゴスペルサークル「Join & Joy」代表)
  • 「Join & Joy」の皆さん 厳
  • パーソナリティー:武田慶美
  • レポーター:曽我裕貴

制作スタッフ

  • 企画・ディレクター:曽我裕貴
  • 音声・収録:曽我裕貴
  • 編集:上田久人、福本愛子

リスナーからのメッセージ

●さえずり卵:音を聞いて「鳥が寄ってきそうですね」。効果音としては素晴らしい出来映えですね。ウグイスの声が出せれば一儲けできそうですね。ベートーベンの田園協奏曲の楽器として売り込んだらいかがでしょうか。
私の家ではお便所のドアがキーキューと音がします。放送にあったような快い音の感じとはほど遠い。耳障りすぎて油を差すのですが、蝶番が歪んでいるらしく止まりません。鳥が襲われて悲鳴を発しているような音です。こちらの方は鳥の撃退用に売れそうですね。
冬の寒い夜、静かになって寝静まった頃に天井から結露した水滴がポトーン、ポトーンと聞こえてきます。屋根裏に断熱材が足りないのか亀岡が底冷えで寒すぎるのか? 睡眠を助長するくらい、いい音ですよ。「こんな音が作り出せたらいいのに」と思います。こういうのを巷では水琴窟(すいきんくつ)と言うらしいですね。琴を弾いたような音がする場所があるらしいですね。子供の頃、ぽったん便所でヒュー、チャポーン、ヒップアップしたときの音を思い出しました。
●オカリナ:私の畑も深く耕すと粘土が出てきます。この粘土でオカリナを作ってみたいです。NHKの「みんなのうた」が懐かしく思い出しました。
●ゴスペルサークル「join & joy」:明るい声を聞かせて頂きました。AKB48を瞼に浮かべ聞きほれていました。HPにアップされた写真を拝見しました。若い美しい方がやっておられるんですね。機会があればJOINさせて頂きます。
今回の企画は知らなかったものばかりでよかったです。また色々と面白いお話を期待しています。次回の放送を楽しみにしています。

東大阪市/まさはしあつこさん

Do!たんばラジオ様。あの鳥の声ソックリのおもちゃには、びっくりしました。ラジオで聞いてるかぎり、本ものの鳥としか思えなかったです。澄んだ音が出るんですねぇ
かつては、コントラバスをつくっておられたとのこと、「たんば」に、そんな楽器工房があったことにも驚きました。コントラバスの製作過程を見学できるなら、ぜひたずねてみたいと思いましたが、多分、残念ながら今は、楽器はつくっておられないご様子でした……。
時代のニーズに合わせ、新しい製品を送り出しておられるんですね。

番組制作スタッフからのメッセージ

企画、ディレクションを担当した1回生/曽我裕貴

初めて放送活動に参加し、自分の企画力のなさに、放送の大変さを思い知らされました。途中、録音テープを紛失するというアクシデントがあり、自分が困っただけではなく、周囲の人たちにも迷惑をかけてしまいました。
制作では、市民スタッフの方たちと意見が合わず、つらいこともありましたが、自分の作品を聴いたときはうれしかったですね。「きれいな番組」に仕上がったけれど、反面、学生らしさがもっとあっていいとも感じています。今後は学生としての自分の思いを伝えられるような、番組をつくっていきたいと思います。