京都・嵯峨野トロッコ列車に 初の女性運転士誕生

第2回 2014年2月16日放送

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再生時間:14分05秒

※番組中の応募や告知、日程等は2014年のもので既に終了しています

嵯峨野トロッコ列車を運転する荘真弓さん
嵯峨野トロッコ列車を運転する荘真弓さん

亀岡と京都・嵐山を結ぶ嵯峨野観光鉄道、通称「嵯峨野トロッコ列車」にスポットをあてます。
山陰本線の旧線を利用して1991年から運行するこの列車は、保津峡に沿って風光明媚なルートを走り、現在では年間100万人の乗客が利用するに至っています。
この列車に2012年、関西初の女性運転士が誕生しました。
それが、京都学園大学の卒業生・荘真弓さん。
トロッコ列車の魅力とその仕事について、現地と、中京区新町通錦小路上ルにある京都学園大学京町家キャンパスでお話を伺います。

関西初! 女性トロッコ列車運転士

関西初の女性運転士、荘真弓さん
関西初の女性運転士、荘真弓さん

佐藤:(トロッコ列車出発の音声)どうやらトロッコ列車は、JR馬堀駅の近くにあるトロッコ亀岡駅を出発したようですね。私も何度か乗らせていただきました。車窓から眺める山々はとっても美しく、変化に富んだ景色が楽しめますし、窓のない解放感は何といっても爽快です。今日はここ京町家キャンパスに、嵯峨野観光鉄道の女性運転士・荘真弓さんをお迎えしました。
──(鉄道アナウンス風)ここで、荘真弓さんのプロフィールを紹介させていただきま~す。本学のOBでもある荘さん。学生時代は陸上部で活躍され、卒業後はブライダル会社に一年間勤務。その後嵯峨野観光鉄道に正社員として採用されま~す。彼女のひた向きさに惚れ込んだ社長から、動力機関士の試験を受けてみないかというオファーがかかり、運転士の資格を取得され、今日に至りま~す。
佐藤:なぜ、運転士になろうと思ったんですか?
:今から7年ほど前、静岡県にある大井川鉄道に一人旅で乗りに行ったことがあったんですね。そのときに女性の鉄道マンの方が、ほんとにね、楽しそうに車内の案内をされていたんですね。その姿がすごくパワフルで、私もこの方みたいな鉄道員になりたいっていう思いがきっかけですね。

あるときは運転士、あるときは車掌さん

──トロッコ列車の原点は明治時代に遡ります。京都の嵯峨野から亀岡までの7.3キロを結ぶトロッコ列車のルートは、亀岡出身で京都政財界の大御所といわれた田中源太郎が、敷設に情熱を傾けた京都鉄道の一部です。その後国有化され複線化に伴い、トロッコ列車はJR山陰線の嵯峨野・馬堀間が新しい線路に切り替えのため廃線になった線路を利用し、1991年4月27日、観光鉄道として復活しました。
佐藤:お客様に楽しんでいただけるように、何か工夫されていることはありますか?
:運転士のときは、ゆっくり走って、お客様に保津川の雄大な景色を楽しんでいただけるということを心がけております。車掌をしているときは、楽しい案内になるように。自分が楽しくやらないとやっぱりお客様も楽しんでいただけないと思うので、自分が楽しみながら、お客様に楽しんでいただくというのを心がけております。
佐藤:運転士としての必需品は?
:まず時計、時刻表、免許証、ブレーキ弁ハンドル、あとスタフ、この五つくらいですね。スタフとは、一つの区間に一つの電車しか走ることができませんよという、通票みたいなものですね。(車掌を務める荘さんによる車内アナウンス)

知識を吸収し後輩たちに伝えたい

京町家キャンパス「新柳居」にて荘さん(右)をインタビューする佐藤キャスター
京町家キャンパス「新柳居」にて荘さん(右)
をインタビューする佐藤キャスター

佐藤:上司の方はどのようなイメージを持たれているのでしょうか。事前にインタビューしてきました。
上司:みんなの見本です。まず、一から十まで全部やってくれはります。皆が気がつかないところ、進んでやってくれはります。他の誰にもマネができません。お客さんの目線にも、社員の目線にも立ってはる。もう、素晴らしいの一言です。
佐藤:観光客の方にも、トロッコ列車に乗られた感想を聞いてきました。
女性客:よかったですよ(笑)。黒部は乗ったことがあるんですが、こちらは始めてです。
男性客:すごい風情があって、今度川下りしたいね。最高でございます。車掌さんよかったね。楽しかったです。
佐藤:今後の目標は何ですか?
:これから先も安全運転で運転をすること、それとともにお客様に楽しんでいただくことは、引き続きやっていきたいことですね。今、私以外に運転士は年配の方が多いですので、先輩たちがいらっしゃるあいだに私がたくさんの知識を吸収して、今度入ってくる後輩たちに教えてあげられるようになることが、会社への恩返しじゃないかなと思っています。(終着駅に入る際の荘さんの車内アナウンスとお別れの歌)

出演

  • 荘真弓さん(「嵯峨野観光鉄道トロッコ列車」運転士)
  • 嵯峨野観光鉄道での荘さんの上司の方
  • トロッコ列車のお客さん
  • キャスター:佐藤遥佳
  • ナレーター:町田康冶

制作スタッフ

  • ディレクター:藤田佳久
  • 映像・音声収録:藤田佳久、曽我裕貴(トロッコ列車)
    町田康冶、福本愛子(京町家キャンパス)
  • ミキサー:上田久人、福本愛子
  • 協力:嵯峨野観光鉄道(株)、亀岡市

リスナーからのメッセージ

亀岡市/そんごくうさん

とっても生き生きと活躍されているようすが、よく伝わってきました。女性ががんばっていると、何となく世の中が明るくなりますね。世の男性諸君も、負けずに頑張りたまえ!

ちゃんこさん

学園大OBにはTVゲーム「電車でGO!」シリーズの制作に携わった斎藤晃さんという方がいらっしゃって、初代の作品には、ご自身が通学されていた京都~亀岡間を、旧線で再現されたということですよ。

番組制作スタッフからのメッセージ

藤田佳久(バイオ環境学部1回生)

一年間「Do! たんばRadio」の会議に参加して、地域の人たちと一つの作品を仕上げていくことのおもしろさを学びました。作品を制作していく過程では、悪戦苦闘を強いられることもあり、やめようかと思ったこともありました。しかし完成した作品がラジオで放送され、高校時代の放送部の顧問の先生にもほめていただき、やっぱりやり切ってよかったと感じました。今後も、機会があれば積極的に参加していきます。ありがとうございました。