亀岡の偉人・石田梅岩の教えを今に生かす

第4回 2014年3月16日放送

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再生時間:14分03秒

※番組中の応募や告知、日程等は2014年のもので既に終了しています

石田梅岩の生誕地(亀岡市東別院町)
石田梅岩の生誕地(亀岡市東別院町)

梅岩の生家に立つご子孫の石田二郎さん
梅岩の生家に立つご子孫の石田二郎さん

今回は亀岡の心学者、石田梅岩を取りあげます。
梅岩は江戸中期、商人として商売に携わりながら、商業の意義や人の本性を説いた「石門心学」により京都を中心に、多くの商家に影響を与えました。
生家から京都に通った道が「心学の道」と呼ばれ、「しんがくん」というゆるキャラも登場しています。
その教えは、企業の社会的責任が問われる現代に再評価され、就活中の学生にも、学ぶところが多いことでしょう。

今日のデートは「梅岩まつり」で決まり!

学生:僕は今年、地方から京都学園大学に入学した曽我裕貴だ。今日はデートの日で、「ガレリアかめおか」で待ち合わせだ。
(館内に流れる石田梅岩紹介のナレーション)えっ、あの石田梅岩って、亀岡出身だったんだ。(彼女に)石田梅岩って知ってる?
友人:知ってるよ。あっ、そういえば今、南郷公園で「梅岩まつり」をやってるね。
学生:よし、今日のデートコースは決まりだね。さあ、行くよ!
友人:(梅岩まつりの歌)出店やステージイベントに巨大風船のアトラクション。あっ、マスコットの「しんがくん」もいるよ。
学生:あのう、すいません、この梅岩まつりって、どういったお祭りなんですか?
運営スタッフ:石田梅岩先生はこの亀岡のご誕生なんですけども、亀岡にいながら梅岩を知らない人がたくさんおられてですね、梅岩先生の「心学」の遺志をわかってほしいと。それが商業の発展なり町おこしにつなげられたら、と。平成22年度に梅岩サミットをやってまして、その成果からお祭りを始め、今年で3回を数えることになりました。
友人:お祭りに参加している人たちは、どう感じているのかな?
男性客A:ここまで来る道の紅葉を楽しみながら、亀岡を満喫しました。
男性客B:亀岡の出身で、結構な偉い人が出たって、われわれ光栄に思っています。
子ども客:(歌)拾った山栗よそのもの~、厳しい言葉は父の愛~、正直心の大切さ~。

梅岩の生家でご子孫に会う

梅岩のご子孫、石田二郎(いしだにろう)さん
梅岩のご子孫、
石田二郎(いしだにろう)さん

石田さんにインタビューする曽我ディレクター
石田さんにインタビューする
曽我ディレクター

友人:亀岡駅からおよそ10キロ行った静かな山村の東別院に、梅岩の生家があるんだよ。
学生:ほんとうかい。それなら次は、そこに行くしかないね。さあ行くよっ!(ジングル)うわぁ、東別院ってすごく自然に囲まれている所だね。あれ、あの人は誰かな。
友人:もしかしたら梅岩の子孫、石田二郎さんかもしれないね。(二人声を合わせて)こんにちは。
石田:こんにちは、石田二郎と申します。世間の景気が悪くなると、ここにお客さんが来られるようになるというような、そういう言い伝えがあるんですよ(笑)。
友人:石田梅岩がどんな人だったのか、教えていただけませんか?
石田:自然との共生っていうようなことに関しては、一つの絶対的なベースがあるみたいなんですねぇ。梅岩先生はそれを十分承知してはったように思うんです。お弟子さんが熱いお湯を庭先にほかさはったんですってね。そしたら、土壌中にはいろんな微生物なり、そういう生きものがおるから、水で薄めてほかしなさいというふうに注意されたそうです。自然との共生、自然を守っていくということについては、侵してはならない一定の基準というようなものがあるのと違うかいな。最近わからないなりに、僕なりに考えているようなことなんです(笑)。

「心学の道」は「就活の道」?

石田梅岩の墓
石田梅岩の墓

友人:さあ、もう暗くなってきたし、帰ろうか。(足音)梅岩はまた、質素倹約、正直であること、商人のあり方や商人の存在意義などを説いたのよ。京都の伝統ある老舗には、「堪忍」という額が飾られているのを知ってる?この言葉を大切にしてきたからこそ、老舗としての伝統を築いてきたんだよ。これは、現代の京都の企業にも受け継がれていることなんだよ。
学生:ちょ、ちょっと詳しすぎてびっくりしたよ。でもこれから僕たちの就活なんかにも活かせそうだね。
友人:私たちが梅岩先生の生家から歩いているこの道だって、「心学の道」って言うのよ。梅岩先生が、京都に赴く際に通ったって言われているんだよ。
学生:こうして歩いていると、何だか梅岩先生になったような気がしてきた。この「心学の道」も、僕にとってはこれからの「就活の道」と考えればいいんだよね。
友人:何言ってるの。そんな欲にまみれた考えじゃあ、まだまだ心学を理解するのは難しそうね。だから心学っていうのはね、江戸時代中期、石田梅岩が……。

出演

  • 石田二郎さん(石門心学 開道舎舎主)
  • キャスター:福正奈未
  • 配役(学生):曽我裕貴
  • 配役(友人):福正奈未

制作スタッフ

  • ディレクター:曽我裕貴
  • 映像・音声収録:曽我裕貴
  • ミキサー:上田久人、福本愛子
  • 企画協力:松尾清嗣、達富弘之

リスナーからのメッセージ

向日市/安田清美さん

東別院には母方の親戚がいましたので、昔々行ったことがありましたが、石田梅岩由縁の地とは知りませんでした。40数年も前のことですけれど、ホタルの乱舞するところがあったと記憶しています。

東大阪市/正橋敦子さん

石田梅岩のことをぜんぜん知りませんでしたので、新しい情報がキャッチできました。亀岡の方々が、郷土の誇りとして、「梅岩先生」とその功績を発信しようとする姿勢が、放送から伝わって来ました。

番組制作スタッフからのメッセージ

曽我裕貴(人間文化学部2回生)

亀岡の偉人、石田梅岩をたくさんの人に知ってもらおうというテーマで取り組んだのですが、これがなかなか難しい。ようやく大学生のカップルが、梅岩にゆかりの場所を巡って紹介するという構成に落ち着き、いざ取材! なかでも梅岩の子孫である石田二郎さんへの取材は、緊張しました。番組を仕上げていくなかで、ここが弱い、この音声が足りないなど、2年目ながら問題もいろいろありました。難しいところは市民スタッフのアドバイスや意見をいただき、最後は「素晴らしい!」と言ってもらえて、ほんとうに嬉しかったです。